作品概要
世界大恐慌時のイタリア・アドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す海賊ならぬ空賊(空中海賊)と、それを相手に賞金稼ぎで生きるブタの飛行艇乗りの物語。第一次世界大戦後の動乱の時代に生き、夢を追い求める男達の生き様を描く。
元々は、日本航空での機内上映用として製作が開始されたが、長編化したため、劇場作品へと変更された。このため、劇場公開より先に日本航空国際便機内で先行上映され、劇場公開後も機内上映は続けられた。なお、2007年9月に、日本航空国際線機内(一部機種をのぞく)で「紅の豚」の再上映が行われると発表された。
原案は、月刊誌『モデルグラフィックス』の連載漫画記事宮崎駿の雑想ノートの「飛行艇時代」からで、本作はそれを膨らませたものである[。生家が航空機産業に関係していたため、幼い頃から空を飛ぶことに憧れていた宮崎が、自分の夢として描いた作品である。宮崎自身がその演出覚書において、「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画」にしたいと記している。本編制作中にプロデューサー鈴木敏夫の製作した宣伝用予告映像は、過激な空戦シーンを中心に繋いだ戦争映画さながらのものだった。まるで本編と方向性の異なるイメージで作られたそれに対し、宮崎は猛烈に怒ったという。
加藤登紀子が主題歌とエンディング曲を歌うと共に、声優としても出演している。
映画冒頭で、宮崎駿が手掛けた、日本テレビのマスコットキャラクター「なんだろう」が画面に登場し、日本語とイタリア語、韓国語、英語、中国語(簡体字)、スペイン語、アラビア語、ロシア語、フランス語、ドイツ語の10か国語の字幕で背景を解説する。
作品世界は上述の通り、自らの趣味を反映し、同時にそれまでの「子供向け」から同年代に向けた作品となっている。一貫してアニメを児童のために作ることを自らに課してきた宮崎にとっては、製作後も是非を悩み続ける作品となった。一方で「イタリア人すら忘れてしまった航空機を復活させたり、存在しない空軍を出せたりしたことは道楽としては楽しかった」とも語っている。
主題歌
声の出演
| キャラクター | 日本語版 | 英語版 | フランス語版 |
|---|---|---|---|
| ポルコ・ロッソ (Porco Rosso) | 森山周一郎 | マイケル・キートン | ジャン・レノ |
| マダム・ジーナ (Madame Gina) | 加藤登紀子 | スーザン・イーガン | ソフィー・デショーム |
| ピッコロおやじ (Mr. Piccolo) | 桂三枝 | デビッド・オージェン・スティアーズ | ジェラルド・ヘルネンデス |
| マンマユート・ボス (Mamma Aiuto Boss) | 上條恒彦 | ブラッド・ギャレット | ジャン=ピエール・カロッソ |
| フィオ・ピッコロ (Fio Piccolo) | 岡村明美 | キンバリー・ウィリアムス=ペーズリー | アデル・カラッソ |
| ドナルド・カーチス (Donald Curtis) | 大塚明夫 | ケイリー・エルウィス | ジャン=リュック・レイシュマン |
| バアちゃん | 関弘子 | ||
| フェラーリン少佐 (Maj. Ferrarin) | 稲垣雅之 | ||
| マルコ・パゴット (青年時代のポルコ・ロッソ) | 古本新之輔 | ||
| 空賊連合ボス | 仁内建之 野本礼三 阪脩 島香裕 藤本譲 田中信夫 新井一典 |
フランク・ウェルカー ケビン・マイケル・リチャードソン ビル・ファッガーバッケ |
ジュリアン・クラメール |
| パイロット | ジャック・エンジェル | ||
| 役不明 | 松尾銀三 矢田稔 辻村真人 大森章督 沢海陽子 喜田あゆみ 遠藤勝代 |
コーリー・バートン ロブ・ポールセン ジェフ・ベネット トレス・マクニール ディー・ブラッドリー・ベイカー トム・ケニー フィリップ・プロクター |
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