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魔女の宅急便(1989)

 概要

角野栄子『魔女の宅急便』シリーズの1作目。主人公のキキが親元を離れ、知らない町で魔女として一人立ちする姿を描く。オリジナルは1982年から1983年にかけて「母の友」に連載。その後シリーズ化されており、福音館書店から刊行されている。表紙画、挿画は第1巻が林明子、第2巻が広野多可子、第3 – 6巻は佐竹美保がそれぞれ手がけた。英語、イタリア語、中国語、スウェーデン語版も出版されている。2009年10月、最終巻「魔女の宅急便その6 それぞれの旅立ち」が刊行され、24年に亘って描かれた同シリーズは完結した。

主な登場人物

キキ
魔女と普通の人間の間に生まれた少女。10歳を過ぎた頃に魔女として生きることを決意したため、しきたりに則って13歳のある満月の夜、魔女の住んでいない町で独り立ちすべく相棒のジジと共に旅立った。最初に着いたコリコの町で人々の魔女に対する反応が冷たいことに戸惑うが、ふとしたきっかけから定住を決め、その後「魔女の宅急便」を開業。様々な出来事を経験しながら魔女として、1人の少女として成長していく。
ジジ
キキの相棒の黒猫。キキと同じ時期に生まれた。キキの魔法で会話しているが、キキ以外の人間とは会話できない。キキの魔法力が弱まると会話ができなくなる。
オキノ
キキの父親。普通の人間で、民俗学者。妖精や魔女の伝説や民話について研究している。
コキリ
キキの母親。古い血筋の魔女。ほうきに乗って空を飛ぶことの他に「くしゃみの薬」を作る魔法を受け継いでいる。
オソノ
グーチョキパン店のおかみさん。コリコの町に着いたばかりで泊まる所もなく、1人途方に暮れていたキキをパン屋に居候させる。
とんぼ
飛行クラブに所属するメガネの少年。飛行クラブはじゅうたんや箒など非科学的な物で飛ぶ方法を研究している。キキより1歳年上で、「とんぼさん」と呼ばれている。また、これら研究が失敗に終わったため、15歳の夏に科学的なハンググライダー飛行を行ったのを最後に、物理学から生物学に転向し、17歳の秋から21歳の春までの3年半、コリコの西のナルナの技術学校(技術学校と銘打っているが、実際は大学の理学部に近いで生物学を専攻し、卒業後はコリコに戻り中学校の生物教師となる。

また、これらを含む登場人物の名前の多くは、「同じ音を2回続ける」(キキ・ジジなど)•「日本語の一般名詞」(とんぼさん・モリさんなど)といった命名法を用いているが、一部の登場人物名は、現実世界において個人名に用いられているものもある。

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